ヘッドライン

ワイン繁盛店「VINOSTY maxime」が4月7日、満を持して名古屋JRゲートタワーにオープン!

フロア中心部角地の区画に位置する。ロゴデザインがひときわ目を引く。
立ち飲みスペースを兼ねたバーカウンター。
煉瓦調の壁と開放的な内装がにぎわいを演出する。
名古屋店限定の「ジャンボマッシュルームはんばーぐ こぼれチーズ掛け」(1,500円)。
「こぼれスパークリングワイン®」(700円)はオーダー率ほぼ100%の名物メニュー。
株式会社シャルパンテ 代表取締役 藤森 真氏(右)と管理部長 長谷澤 あゆみ氏。

東京都内でワイン業態「VINOSITY」を運営する株式会社シャルパンテ(東京都千代田区 代表取締役 藤森 真氏)が、4月7日名古屋JRゲートタワーに「VINOSTY maxime」をオープンした。今回の出店で飲食店舗としては5店舗目(他、ワインショップ1店舗、店舗併設型ワインショップ2店、ワインスクール1校を運営)となり、同社の地方初出店となる。

「VINOSITY」はグラスぎりぎりまで注ぐ「こぼれスパークリングワイン®」を広めた、言わずと知れた繁盛店。都内では創業店である「VINOSITY(神田)」を始め、ロゼワイン業態である「VINOSITY magis」、商業施設モデルである「VINOSITY maxime」、酒販店として「VINOSITY domi」、またワインスクール「シャルパンテカレッジ」を運営する。今回の名古屋出店の経緯に関して、藤森氏に聞いた。「実は震災の年に本店をオープンしてすぐ関係者の方にご来店いただいたことがきっかけで、かなり早い段階でお声がけいただきました。僕自身は全く名古屋にゆかりがなかったのですが、講演などで何度も名古屋に足を運ぶうちに、これだけの大都市でありながらワインの消費量が極端に少ないエリアであることを知ったんです」。同社は創業から一貫してワインの啓蒙・普及をミッションとし、店名であるVINOSITYも「ワイン好き」を意味する。名古屋というワイン業態不毛の地は、藤森氏のチャレンジ精神と使命感に火をつけるのに十分なマーケットボリュームだった。開業にあたっての苦労を藤森氏はこう話す。「ビルの開業が1年伸びたときは大騒ぎでしたね。資金計画はもちろんのこと、既に名古屋開業を見越して新卒採用活動もはじめていましたから。でも、逆に開業延期のおかげで人材教育に時間をかけることが出来ました。結果オーライだと思っています」。 開業にこぎつけるにあたって、その他にも数々の苦労や障害があったというが、今になって振り返ってみると、具体的なエピソードは思い浮かばないという。それだけ、それぞれの経験が結果として今に活きている。

内装はコレド室町店も担当した一級建築士事務所S.O.C(エスオーシー)根来直生氏がデザイン。中央に大きな丸テーブルを配し、煉瓦造り調の壁はワインカーヴを思い起こさせる。区画は13階レストランフロア エスカレーター正面の中心部角地に位置し、三面から入られるようになっている。開放的なつくりは、商業施設の空中階でありながら通りがかりの客に”軽く一杯”を誘うに十分な内装になっている。

メニューに関してだが、藤森氏は「名古屋の立地に合わせて何か特別に変えたりはしていません。僕たちが軸をぶらさず価値を提供し、来てくれる人に満足してもらうことが大切だと思っていますから」と話す。唯一特別に用意した「ジャンボマッシュルームはんばーぐ こぼれチーズ掛け」(1,500円)は、巨大マッシュルームにハンバーグを詰めチーズをたっぷりかけた一品。溢れ出す肉汁とマッシュルームの食感が食欲をそそる。今回maxime二店舗用にリニューアルしたメニューブックには、定番のメニューから、「72時間ビーフシチュー」(1,800円)、「牛ハラミのロースト」(1,500円)などが並ぶ。同社の名物ドリンクメニューである「こぼれスパークリングワイン®」(700円)、「こぼれシャンパーニュ」(1,400円)はオーダー率ほぼ100%。その他にも「ソムリエが選ぶ気まぐれグラスワイン(白・ロゼ・赤)」(600円~)や、ボトルワインも2,500円から幅広く取りそろえる。

人材教育に力を入れ、着実に目標を達成している同社だが、目下の課題は中間層の教育だという。「やる気のある人材が新卒でたくさん入ってきてくれています。彼らに成長の機会を与えること、勉強できる環境を提供しつづけることが僕の役割です」と藤森氏。気になる今後の同社の展開だが、昨年から体制を整えているフランチャイズ展開を本格的に始動させたいという。「ワインの啓蒙を社是としている当社としては、やはり一緒に広めてくれる仲間と、スピード感をもってやっていきたいと思っています。おかげさまで色々な飲食店で『こぼれスパークリングワイン®』を広めていただいてワインを楽しむ層も増えてきていますが、もっと自分たちの手で広めていきたいですね。自ら率先して啓蒙していくなかで、また新しいミッションが見えてくると思っています。もっともっと新しい課題にチャレンジしていきたいです」。と、熱く語る藤森氏。東京の飲食シーンに一石を投じ、マーケットをも変化させた同社の挑戦は、まだまだ終着点を見ないようだ。

(取材=川辺 ちほ)

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ


飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み