“ポルトガル”と言えば南蛮貿易により日本の文化に大きな影響を与えた国。特に食文化でいえば「パン」や「テンプラ」など、今では当たり前のように食されている料理もポルトガルから日本に伝わったと言われ、古くから日本と深く関わりのある国でもある。そんなポルトガルは長い海岸線で大西洋に面していることから新鮮な魚介類を使った料理が多く、日本と同様ヨーロッパの中でも最もお米を食べる国で、炊き込みご飯やリゾットなど馴染みのある料理が多いのも特徴だ。また味付けも素材の味を丁寧に活かしたシンプルな味付けなので不思議と日本人の口に良く合うのだ。 こんなポルトガル料理が楽しめるレストラン「ヴィラモウラ」がラシック8Fに名古屋初の店舗としてニューオープン!まずここに訪れたら絶対に外せない一品は銅製のカタプラーナという円盤の鍋を使った料理だ。鍋の種類は魚介ベースのものから白ワインで煮込んだもの、ブイヨンベースのものがあり中でもおススメは「魚介のカタプラーナ(3,900円)3~4人前」だ。新鮮な海老や貝類・イカなどの魚介類が溢れんばかりに入っており魚介のエキスが一体となった贅沢な鍋だ。具材を堪能した後は残ったスープにお米を入れてリゾットとしても楽しむことができ一皿で2つの違った料理が楽しめる。この他イワシを塩・ニンニクオイルでシンプルに焼きあげた「イワシのオーブン焼き(時価)」や名古屋と結びつきの深い鶏を自家製パプリカペーストで塗り込んだポルトガルのローストチキン「フランゴ・シュラスコ(2,200円)」もおススメだ。そしてポルトガル料理と一緒にワインも是非楽しんでもらいたい!本場仕込みの料理にはやはりポルトガル産のワインが好相性で、白・赤ワインはもちろん甘口のマデイラワインやポートワインなど常時100種類以上ものワインを揃えている。中でも「ヴィーニョヴェルデ」というポルトガル語で“緑のワイン”を指す微発泡ワインはアルコール度も10%弱で魚料理との相性が特に良く飲みやすい為、知らない間に1本空けてしまう人もいるという。また独自のルートでワインを揃えておりここでしか飲めないレアなワインも飲むことができる。最後にワインと共にデザートも忘れて欲しくない。ポルトガルスイーツはかつて修道院で作られていたものがほとんどだ。僧侶の法衣のアイロンがけを行う際にハリを出すため糊の代用としてやワインをろ過する際に卵白のみを使っており、卵黄の使い道がなかったのだという。そんな中どうにか余った卵黄も使えないかと始まったのがスイーツを作りで、今では伝統菓子として親しまれている。「エッグタルト(350円)」や練乳を使った濃厚な味が特徴の「ポルトガルプリン(400円)」は一度食べたらやみつきになること間違いなし。店内は現地の独特な雰囲気が感じられる白壁と木目調を基調にしたデザインで、ところどころにポルトガル食器やポルトガル建築でも重要な要素となっているアズレーショというタイルが飾られており異国情緒漂う空間だ。テーブル席・ボックス席・個室があり窓際のテーブル席はまるでテラスで食事をしているかのような開放的な雰囲気の中食事を楽しむことができる。同店では座る席によって違った雰囲気を楽しめるのも魅力のひとつである。まだまだ名古屋では目新しく馴染みがないポルトガル料理だが、ここに来れば料理はもちろんポルトガル文化についても知ることができる。名古屋初食文化の発祥の店として名古屋人の舌をうならせ、より一層身近な料理として受け入れられていく動向に今後も注目したい。
(取材=藤川)
店舗データ
店名 | ヴィラモウラ 名古屋ラシック店 |
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住所 | 名古屋市中区栄3-6-1 LACHIC 8F |
アクセス | 地下鉄東山線・名城線栄駅、名鉄瀬戸線栄町駅より徒歩3分 |
電話 | 052-259-6112 |
営業時間 | ランチ/月~金11:00~15:00(L.O.14:00)、 ディナー/17:00~23:00(L.O.22:00)、 土日祝/11:00~23:00 (L.O.22:00) |
定休日 | ビルの定休日に準ずる |
坪数客数 | 88席(8名個室1室、4名ボックス席8席、テーブル席48席) |
客単価 | 4,000円(通常平均)、5,000円(宴会平均)、1,500円(ランチ平均) |
運営会社 | 株式会社ハートリンクカンパニー |
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