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伝統的なナポリ料理が楽しめる「TRATTORIA CESARI」、イタリアバールのような立ち飲みカフェ・居酒屋・菓子店を複合した「CAFFE BAR CESARI」、ピッツァやコロッケなどナポリの大衆食文化が味わえる「SOLO PIZZA NAPOLETANA」の3業態を隣続きの店舗に同居させ、イタリア食文化をすみずみまで味わえるように工夫しているのが、同店舗を経営する「TRATTORIA CESARI」だ。   　同3店の代表牧島氏は、代表であるのと同時に筋金入りのピッツァ職人である。今から遡る2006年より毎年、ナポリ・イスキア島の名門ピッツェリア「ダガエターノ」にピッツァを学びぶため足を運び、その後2007～2009年とナポリピッツァ世界選手権に出場し、特別賞・外国人部門準優勝・ピッツァナポレターナS.T.G.（メイン）部門世界第三位を連続受賞。2010年には同大会ピッツァナポレターナS.T.G.（メイン）部門で優勝し、世界最優秀賞ピッツァ職人になった。そして、これまでの功績がナポリピッツァ職人協会より認められ、日本人で唯一の「ナポリピッツァ世界大使」に任命され、現在もナポリピッツァの伝統の保護と認知活動を積極的に行っている。   　新鮮な食材を使った本格的なナポリ料理が楽しめる「TRATTORIA CESARI」は、ほぼ毎朝日比野より仕入れられる新鮮な食材を使った魚介料理が豊富。「少しずついろんなものを味見したい」という客心理をついた「ナポリの前菜盛り合わせ」（1人前・1400円）は、鶏レバーのパテやタコのトマト煮込み、生ハムとルッコラのイスキア風サラダなど全10種類の味が楽しめる人気メニュー。   　世界一の称号を取った牧島氏が監修する本格ピッツァが楽しめる「SORO PIZZA NAPOLETANA」は、驚くほどのリーズナブルな値段が魅力のひとつ。トマトソース・オレガノ・ニンニクを使ったオーソドックスな「ナポレターナ」は350円、世界一の賞を獲得した水牛モッツァレラの「マルゲリータ エクストラ」は850円。どちらももちろん、直径25センチでこの値段である。   　淹れたてのコーヒーの香りが漂う「CAFFE BAR CESARI」は、熟練のバリスタが淹れる香り高いコーヒーをはじめ、各種のアルコールが気軽に楽しめる空間として人気。「TRATTORIA CESARI」や「SORO PIZZA NAPOLETANA」で食事を楽しんだ後、こちらでコーヒーとデザートを楽しむ…とか、食事を楽しむ前に軽く一杯…とか、3業態が隣り合っていることで、用途やシチュエーションに合わせていろんな使い方ができそうだ。   　本格的な味がリーズナブルに楽しめる店として、いつも行列が絶えない同店。大須の新名所として、しいては名古屋から世界に発信する店として、名古屋の飲食文化を引っ張っていく存在であり続けるだろう。  

（取材＝佐藤 江美）

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