2012年1月4日、塩釜口から徒歩2分の場所に「旬彩炉端 川島」がオープンした。同店は北海道出身のオーナーが、最近ではめっきり減ってしまった昔ながらの炉端焼きスタイルで、鮮魚や無農薬野菜を楽しんでもらいたいとオープンさせた。こだわりの食材は、週に3~4回オーナー自ら日比野にある名古屋市中央卸売市場に足を運び、旬のものをメインに鮮魚を仕入れている。他にも、北海道出身のオーナーが地元から直接独自のルートで、氷下魚などの珍魚も仕入れているので、ここでしか並ばない魚が味わえるのも同店の特徴だ。また、野菜は店主の家族が作る無農薬野菜がメイン。獲れたばかりの瑞々しい野菜本体がもつ香りや、奥深い味わいを楽しむことができるのも魅力だ!オススメはもちろん鮮魚と野菜の炉端焼き。客自身で好きなものが選べるように、焼き場ではなく食材がカウンター目の前に並び、その日に入っている新鮮な魚の中からお造りを注文することができる。食材カウンターの大きさに驚く客もいるそう。お酒は、鹿児島の「六代目百合」や宮崎の「麦麦万年」などといった焼酎をはじめ、鮮魚に合うものを中心に、ビール、日本酒、果実酒など嗜好に合わせて選べる揃えとなっている。客層は近所に住む年配の方が中心。会社帰りに一人でふらっと立ち寄り、美味しいお酒と料理を楽しむ、近所のお気に入りの店として利用する客が多いそう。様々なスタイルの飲食店がオープンする中、昔ながらの炉端焼きスタイルはある意味懐かしく、珍しくなりつつある。あえて今このスタイルで挑戦するのは、客との会話を楽しみながら料理を楽しんでもらいたいという店主の強い思いがあるからだ。店主がこだわって仕入れる食材と炉端スタイル、そして大切にしている客との距離感で、塩釜口の人気店としてどう成長していくのが、今後も目が離せない。
(取材=藤川)
店舗データ
店名 | 旬彩炉端 川島 |
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住所 | 愛知県名古屋市天白区元八事5-121 |
アクセス | 地下鉄鶴舞線「塩釜口」駅2番出口より徒歩2分 |
電話 | 052-835-6565 |
営業時間 | 18:00~25:00(24:00L.O.) |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 30席 ・20坪(カウンター10席) |
客単価 | 2800円 |