愛知県みよし市の市役所の隣に今までみよし市にはなかったであろうタイプのフランス料理店「Chez mon ami ~ シェ モン アミ ~」がオープンした。街の一角だけまるでパリの街に来たかのような赤と青と白を基調にした外観。中へ入るとほどよい緊張感の一方で何度も通いつめたことがある居心地のよさを感じる店内だ。
この店で腕をふるうのがオーナーシェフの安藤氏。モナコやフランス(パリ、ブルターニュなど)の星付きレストランで修業をした後、名古屋の有名レストランで7年勤務。そしてこの2011年6月に「Chez mon ami」をオープンさせた。5年ほど前から構想を練り、お客様からの一品一品のオーダーのありがたみを直に感じたいと自分の店を構える決意をしたのだそう。
同店に訪れたら絶対に食べておきたい一品は「フランス料理店でハンバーグ?!」と以外に思われるかもしれないが「シェ モン アミ風 特性ハンバーグ (1600円)」だ。昨今、ファミリーレストランで出されるハンバーグもクオリティが高い時代。だからこそ高級レストランである同店のハンバーグはぜひ味わっておきたい。安くはない値段設定だが格の違いを見せつけられる完成度だ。また肉料理のポテ・・・霧島山麓豚バラ肉のポテ仕立て 香草パン粉焼き(1800円)、前菜のソーモン フュメ・・・タスマニア産サーモンの瞬間スモーク トマトシャーベット添え(1600円)もオススメだ。
そしてフランス料理に欠かせないのがワイン。同店ではシェフが信頼のおけるワイナリストから仕入れている。値段は高級料理店にも関わらずグラスでは500円からボトルでも2500円からとかなりお手頃。ワイン初心者も気軽に楽しめ、ワイン通はその値段設定に驚きながら次々飲むことができる。シェフ自慢の料理とシェフの料理を知り尽くしたワイナリストが選ぶワインの組み合わせは足を運んででも味わっておきたい。
日本人にとってフランス料理はまだまだ格別で敷居の高い存在だと語るシェフ。フランス料理店だとかしこまらず、美味しい料理をアットホームな空間で気の置けない家族や恋人、仲間と楽しんでもらいたいそう。大切な記念日や特別な時間を過ごしたい時に選びたい店だ。「お箸で食べたい」「肉をカットして欲しい」といったお願いも可能。フランス料理の本場ではなく、あくまで日本、そしてみよし市で食べるフランス料理店を目指しているそうなので、気負うことなく訪れてもらいたい。
シェフの出身に近いみよしの地で、地元食材を取り入れながら地域に愛される店にどこまで成長することができるか、今後の展開が楽しみな「Chez mon ami」にエールを送りたい。
(取材=中村京子)
店舗データ
店名 | Chez mon ami |
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住所 | 愛知県みよし市三好町小坂69 |
電話 | 0561-76-1223 |
営業時間 | 11:30~14:00(LO) 、17:30~21:00(LO) |
定休日 | 水曜日 |
坪数客数 | 20坪26席 |
客単価 | ランチ1500円~2000円、ディナー5000円 |