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　2011年4月、メルサや丸栄などが並ぶ広小路から少し南に入ったひっそりとした場所にオープンした「WINE&GRILL TEKE」。味のあるビルの3Fに上がりワイングラスの描かれたドアを開けると、全部で13席の大人の空間が広がる。13席と決して多いとは言えないが、オーナーの意向で「自分の目が届く店にしたい」とあえてこぶりな店構えだ。　迎えてくれるのは東京の三笠会館や横浜などで料理長を務めてきた岐阜県出身のオーナー。店名にある「GRILL」とは魚や肉を焼いて出す料理ということではなく、洋食屋さんと言われる一品料理などを中心に出す洋風料理店をあらわすグリルから来ている。長年にわたりイタリアンをメインとした店舗の最前線で料理長として活躍してきたオーナーらしく、同店で出す料理に対する絶対の自信が感じられる。　同店へ来たら絶対に食べておきたいのは2品。前菜の盛り合わせ（1200円）はその日の仕入れや季節によって日替わりで出される。オーナーが選んだ旬の味覚を満喫できる一皿。またメイン料理としてオーダーしたいのは子羊のグリル（1600円）。東京の老舗仕込みの味を堪能したいものだ。　その他、定番のパスタなどの料理はメニューになくてもオーダーが可能。材料さえあれば、作ってもらうことができるので気軽に相談してみよう。常に旬の新鮮な食材を置いているので、行くたびに異なるオーダー料理を楽しむこともできる。　　お酒はワインとビールしか置かないという徹底したこだわりっぷり。店名にも入っているワインは、グラスだと700円から、ボトルは3000円から楽しめるのでソムリエと話しながら決めよう。 ワインと一緒に味わいたいチーズ盛り合わせ（1200円）はワインに合ったものの中から5種類を選んでくれる。 　 “大人の隠れ家”というワードがまさにピッタリの店。30代以上の客が多いが「お客様の使い勝手がいいように気軽に来てもらえたら」と語るオーナーの意向通り、お酒と料理を楽しみながらゆったりと時間を過ごすことができる。　これから新しいメニューの開発や東海エリアの食材を使った料理にも力を入れていきたいそう。まだオープンして間もない同店だが、今後のさらなる展開に注目していきたい。 

（取材＝中村京子）

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