“豆腐料理が食べたい”と思った時に必ず名のあがる店「豆家茶寮Blossa」。同店は「豆家genge」、「豆家のりのり」など5店舗を運営している豆家グループの人気店のひとつである。同店の料理はその名の通り「豆」を使った体に嬉しい料理がメイン。人気の「ざる豆富(630円)」は「フクユタカ」という愛知県産の大豆に伊豆大島産の天然にがりを使用し、毎朝料理人が手間を惜しまず手作りしている。石川県氷見港や金沢・能登の漁港から直送される新鮮な魚介類も外してほしくない。直送された“ハシリ(旬もの)”の魚介類はお造りや西京焼きにして提供している。「銀ムツ西京焼き(1,000円)」は同店オリジナル配合の調味料に漬け込み、オーダーが入ってから丁寧に焼き上げられる。どの料理も丁寧かつ繊細で優しい味だから体も喜ぶこと間違いない!さらに料理に合わせるお酒にも注目したい。「美味しいものは美味しい場所で!」をモットーに大豆はもちろんお店で出すお酒も「蓬莱泉」という愛知県産の美酒を仕入れている。なかなか手に入らない純米大吟醸「吟」や「空」もここなら嗜むことができるので、日本酒目当てに来店する客もいるという。注目したいのは料理だけではない。同店の店舗デザインは、全て神谷デザインにより手がけられている。店内には、掘りこたつ・和室・ラウンジなど様々なシーンで利用できる席が用意されており、どこに座っても空間自体が楽しめ飽きない造りになっている。和のコンセプトを崩さないよう、ただお洒落なだけじゃないオリジナルなインテリアも印象的だ。桜の木で作られたライトは通称「みのむし」だけあって天井からぶら下がる姿がなんとも言えない独特な雰囲気を醸し出してくれる。また、ラウンジにある和紙で作られたライトは、個性的なフォルムに加え、点灯時の光と陰の絶妙なバランスが一体となり特別感を演出してくれる。こんな料理と共に楽しめる空間も魅力のひとつだ。gengeグループは現在名古屋を中心に4店舗、高速道路「神田PA」に1店舗を構え、どのお店もその街の空気に合わせて少しずつ雰囲気を変えている。中でも高速道路「神田PA」にある「gengedou」は「たまたま寄ったではなく、わざわざ来て」を目指し、道路の上でもちゃんとした食事をして欲しいという願いから出店に至った。gengeグループは店舗展開の他にも様々なイベントにも勢力的に参加している。夏のビアガーデンやラシック1Fでのテンポラリーショップの運営など、飲食店の常識を超えた取り組みも「やれることはやって行こう!」「楽しそうだから」というチャレンジシップで挑戦し可能性を広げている。「いつもと違う環境での挑戦が経験となり今に生きるんです!」と語る経営・営業企画室長の櫻井氏もラシックでのイベントを任された一人。「とにかく忙しかったけど充実していた」と心から楽しく仕事に向き合う姿がプラスの空気を作り出し、gengeグループの文化・風習となっている。脈々と受継がれる“genge文化”。この文化がスタッフから心地よいサービスとして発信され、訪れた客を活気づけている。そんな心地よい空気が流れる店だからこそ、料理だけではない「人の魅力」が人気店へ押し上げ新たな挑戦へと繋がっているのかもしれない。今後もこのgengeグループの新たな挑戦に期待したい。
(取材=藤川)
店舗データ
店名 | 豆家茶寮Blossa |
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住所 | 名古屋市東区東桜1-1-10 アーバンネット名古屋ビル ブロッサB1 |
アクセス | 地下鉄桜通線「久屋大通」駅 セントラルパーク5A出口 徒歩1分 |
電話 | 052-973-3770 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30) 、ディナー 月~土 17:00~01:00(L.O.24:30) 、日・祝 17:00~23:00(L.O.22:00) |
定休日 | ビルの定休日(年に1回)、年末年始 |
坪数客数 | 40坪・48席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 有限会社genge |
関連リンク | 有限会社genge |