様々なジャンルの飲食店で賑わう納屋橋界隈。この辺りはお洒落なカフェやフレンチレストランにバーなど多くの飲食店が立ち並び、今や新たなグルメスポットとしても人気のある街だ。そんな場所に他とは少し雰囲気の違う「大皿家庭料理 納屋橋かりんとう」がある。小さい頃から料理と縁があった店主が「単身赴任のサラリーマンや一人暮らしで食が偏りがちの人が、外食でもちゃんとした食事ができるように…」と思ったのが始まりで、新栄でのオープンを経て2010年3月8日に現在の場所に移った。とにかく「手作り・手書きが基本!」とこだわってお店作りをしているから、メニューはもちろん全て手書き。手の平サイズの色紙に書かれた味のあるドリンクメニューはどこか懐かしく温かな印象を与え、お店中の空気を穏やかさで包む。そして、この独特の空気感が来店したサラリーマンを癒し元気づけているのだ!気になる料理は煮物や野菜を中心としたおばんざい料理で、夜になるとカウンターに前日から準備されたおばんざいがズラリと並ぶ。「月に1・2度よりも、週に何度か食べにきて欲しい」と毎日ラインナップが変更され、このおばんざいを楽しみに通う常連客も多いという。旬の具材で手作りしている「自家製さつま揚げ(680円)」は来店した客のほとんどがオーダーする人気料理。揚げ物でカロリーが気になるところだが、生姜醤油でいただくから意外とあっさりと味わえるのも人気の秘密。また、酒のつまみとしておススメなのは「おまかせ盛り(1,000円~)」だ。これはオーダーが入るとスタッフが客の顔を見てその日のおばんざいの中から5〜6品選んでくれるもの。一皿でちょこちょこ沢山のおかずが食べられるから不足しがちな野菜もこれで充分補える。また、ランチタイムは近くのサラリーマンやOLで賑わいをみせ、12時過ぎには満席になる程の繁盛振り。メニューは5〜6種類のメインから選ぶ「日替わりランチ(800円)」と少食さんや女性向けの「ちょこっと定食(500円)」。どちらも夜同様に野菜中心の内容でご飯は白米か十五穀米の2種類から好みのものを選ぶことができる。この誰もがなじみのある“おふくろの味”おばんざい料理も魅力だが、ここは料理だけでなく心も癒してくれるスタッフも魅力だ。店主をはじめスタッフ全員が女性で、仕事で疲れてもここに来れば「お疲れさま」と優しい言葉をかけてくれる。こんな自然な接客はもちろん、その日あった話を親身に聞いてくれたり、趣味の話で盛り上がったり気持ちのよい距離感もサラリーマンを癒す理由のひとつだ。スタッフの一人は同店を「人で人が集まるお店」と言う。その言葉通り「また来るね!」という言葉が似合い、ここで満たされた客が「また行きたい」と思わせてくれる魅力のあるお店だ。「お洒落だから」とか「美味しい」という単純な理由だけでない“胃袋と一緒に心も癒してくれるサービス”でこれからもこのエリアを暖め元気づけてほしいものだ。
(取材=藤川)
店舗データ
店名 | 大皿家庭料理 納屋橋かりんとう |
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住所 | 名古屋市中村区名駅5丁目33-21 アクアタウン納屋橋1F |
アクセス | 各線「名古屋」駅・地下鉄「伏見」駅より徒歩10分 |
電話 | 052-563-3383 |
営業時間 | 平日ランチタイム11:30~14:00、ディナータイム18:00~22:00 |
定休日 | 日・祝日 |
坪数客数 | 15坪・34席 |
客単価 | 昼800円、夜3500~4000円 |
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