錦通りに面した細い階段を下ると、まるで神社のような鐘、賽銭箱…そんな遊び心満載の店がココ「名古屋元気研究所酒場」への入り口だ。 400種類の焼酎が楽しめる「焼酎ミュージアム」や、ワインと琉球料理が味わえる「バッカスの寝蔵」を手がける山田康雅氏(代表取締役)の3店舗目となる同店のコンセプトは、「とにかくみんなに元気を与えたい!」。入り口にあるパワースポットさながらの小道具にも納得するだろう。 コンセプトの「元気」には、「元気な研究員」「懐が元気になる価格」「身体が元気になる料理」の3要素があるようだ。 まず店内に入ると、元気に笑顔で迎えてくれる女子研究員たちの姿が目に入る。彼女たちは、メニューづくりにも一役買っており調理から接客までを担当しているのだ。頑張っている女子研究員たちの元気パワーが、店内に連鎖しているようにも感じる。 身がたっぷりついた手羽先は、3本一人前を10円というまさに懐が元気になる価格で提供している。また、焼酎ロックも通常の小ぶりなロックグラスではなく、ジョッキ。一般的なグラスの3倍の量だが、値段は2倍!というのも嬉しい。焼酎ロックをジョッキでグイグイ飲む女性客の姿も同店では珍しくないのだ。 ウエルカムドリンクに出されるのは青汁。人気メニューのマグロの牛乳漬け!?茶漬け(580円)も身体が元気になる料理の一つ。食べる前は「マグロに牛乳?」とミスマッチな組み合わせに驚く客も多いが、一度食べるとヤミツキになり、このメニューだけを食べに訪れる客がいるほどの人気だという。 この3要素が揃えば、客が元気にならないはずはないだろう。 元気要素に、もう一つプラスするとすれば、代表を務める山田氏のタイガースにかける情熱だろう。ドラゴンズファンが多いココ名古屋で、タイガースのTシャツを着て厨房に立っている姿には、何故かパワーを感じてしまう。 取材を終え階段を上がって行くと、可愛い文字で「結婚できますように」と書かれた、いかにも女子らしい絵馬を発見。まさに「名古屋元気研究所酒場」は栄のパワースポット化しているようだ。名古屋女子のハートを射止めた同店の展開に今後に注目したい。
(取材=伏屋 みかこ)
店舗データ
店名 | 名古屋元気研究所酒場 |
---|---|
住所 | 名古屋市中区錦3−22−1 ナガタビルB1F |
アクセス | 地下鉄栄駅8番出口より2分 |
電話 | 052-972-6315 |
営業時間 | 18:00〜26:00 |
定休日 | 日曜(元気を充電中) |
坪数客数 | 36坪・50席 |
客単価 | 2500円 |
関連リンク | 食べログ |