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魚をつまみながら、娘との会話を楽しむ海鮮大衆酒場「魚時々娘」が池下駅前通りに新風を巻き起こす?!


今年6月、池下駅前にオープンし近隣のサラリーマンを虜にしているのが海鮮大衆酒場「魚時々娘」。旬菜ダイニング「柚子」や博多串焼き「ゆっつら」などを手がける株式会社yuzu(代表取締役 丹野創一氏)の新しい業態として話題を集めている。 「お客様への還元は最大限」という同店のコンセプトは、出店までの経緯に隠されている。 両隣は鶏を扱う大型店舗「世界の山ちゃん」「鳥貴族」という立地から、「だったら、魚!」と、大枠を決めたものの、安く魚を仕入れるルートが無かったため、店長や料理長自らが北部市場へ通いつめ、仲卸への提携を頼み込んだという。いい魚を安く仕入れることが可能にはなったものの、エリアの客層を考えると「通常の海鮮大衆酒場では面白くないだろう…」と、次に女のコとの会話も楽しんでもらえる酒場にしようと考え、娘探しへと駒を進めたのだが、ここにも「お客様への還元」の秘密が隠されている。求人広告は一切かけず、男性スタッフ自らが街へ出て、一日100枚のチラシを女のコたちに配ったという。しかし、手に取ってくれるのは20〜30人、読んでくれるのは2、3人という厳しい状況。一週間、毎日街へ出て何とか女のコたちを用意することができたという。 投資をできるだけ抑え、自分たちができることは全てやる!という人間力によって、クオリティの高い魚を安く提供し、可愛い女のコとの会話を楽しむ店づくりが可能になったのだ。 また、魚をつまみながら時々スタッフである娘たちとの会話を楽しんでもらおうと名付けられた店名「魚時々娘」が最後に決まったというのも面白い。   オーダー率8割以上と人気の浜焼きは、活サザエ(400円)活ホタテ(400円)とリーズナブルなうえ、毎日仕入れによって変わるのも嬉しい。 また、スィーツも大衆酒場では珍しく全て手づくりで提供されている。   活気ある店内には、元気な娘たちとの会話と魚を目当てに訪れる男性サラリーマンの姿が多く、娘の存在によって華やかささえ感じる雰囲気。 通りに面した扉は常に開放されており、気になった男性サラリーマンたちから「どんな店?」と聞かれることも少なくないという。 池下駅前が「魚時々娘」の出店によって、新しいグルメ通りとなる日も遠くないだろう。 

(取材=伏屋 みかこ)

店舗データ

店名 魚時々娘
住所 名古屋市千種区池下1-4-19 安藤ビル1F
アクセス 地下鉄池下駅より徒歩3分
電話 052-751-2980
営業時間 17:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 33坪・42席
客単価 2500円〜3000円
運営会社 株式会社yuzu

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