名古屋屈指の繁華街、錦エリアに2店舗を構えるはまぐり屋(株式会社マルタカ水産 代表取締役 古川高廣氏)が、連日サラリーマンやOLで賑わっている。 2店舗目となる錦三大津店は今年の1月にオープン。溢れんばかりの人が皆、ビール片手に蛤料理を食している。ビルの地下にある店の扉を開け、ふんわり磯焼きの香りを嗅いだだけでも食欲がそそられる。 提供される蛤は、マルタカ水産による独自の手法で畜養されたもの。天然並みにプリプリと柔らかい身が詰まっているのが特徴だ。同社が所有する伊勢湾に面した蛤専用の畜養施設で使用する水は、海底よりさらに10メートル掘り、ろ過された地下水を使用しており、蛤が潜る砂は木曽川の天然の砂を使っている。桑名の天然蛤の環境に近づけ畜養されているこそ、天然モノと変わらぬ品質というのも頷ける。 一軒目となる錦店オープン当初は、何もかも試行錯誤だったという古川氏(専務取締役)。高級というイメージを払拭すべく安く提供することで、蛤を一般の人が気軽に食す文化をつくるのも狙いの一つ。 人気メニューはなんと言っても、「焼きはまわんこ(3個480円)」。「どうせ外食するなら、美味しいモノを楽しみながら食べて欲しい」という思いがこもったメニューで、客がストップするまで5年ものの焼き蛤を出し続けるわんこそばの蛤バージョン。男女問わず、三回転はするという。現在までの最高記録は16回転!48個の蛤を平らげたいうから驚きだ。「元祖はましゃぶコース(4名の場合一人¥2980円)」は蛤100個から出る贅沢な味が味わえる逸品。 錦三大津店では、ランチタイム限定のはまぐりパスタセット(980円~)も近隣OLたちを虜にしているという。 店内は堅苦しくなく、気軽に楽しめる雰囲気。カウンター席は、目の前で蛤を焼く姿を見られる上席だ。 今後もマルタカ水産の美味しい蛤やしじみを多くの人に知ってもらうべく店舗展開を考えているとのこと。 美容と健康志向の強い名古屋人たちの胃袋を今後も蛤エキスで支えて欲しい。
(取材=伏屋 みかこ)