クレジットカード、メンバーズカードに代表されるプラスチックカード事業を手掛け、企業と人との接点を作り続けるエフテックコーポレーション。「個人情報保護」問題にもいち早く取り組み「プライバシーマーク」を取得したことで取引先から信頼を集めている。そんな同社が新しく取り組む「ドリームビンゴ」とは…。
なぜカード事業を立ち上げたのですか?
もともとエフテックでは、プラスチックカードを主軸にビジネスを展開していました。
そんな中で「もっと新しく、面白いことができないか」と、考えを巡らせていたんです。新しい事業を模索する中で、飲食店様を始めとする小売店様向けのカードを販売してみたらどうだろうか…?そんな思いから行きついたのが、ポイントカードというマーケットです。ポイントカードといってもさまざまな種類がありますが、少しでもプラスアルファで面白いカードはないかと思っていました。そんなときに出会ったのが、今回ご紹介する「ドリームビンゴ」です。カード事業を手掛けてきた会社として、カードに関する業務の入口から出口までのノウハウを活かしつつ、当社が東海地区の代理店として、直接クライアント様にアプローチをかけて行こうと思っています。
ドリームビンゴの始動はいつからですか?
ベースとなる資料、ホームページから作り上げて、この11月から本格的スタートです。ドリームビンゴを立ち上げた開発会社が仙台にありますので、現在では東北地区を中心に広がっています。東海地区ではまだまだ認知されていないカードシステムなので、今回当社が販売することで、東海地区初の本格始動となります。
BtoBで事業展開しようと考えた動機は?またそのメリットは何ですか?
今までも当社では、対企業のビジネスを主軸としていました。一軒一軒ダイレクトに企業様とお話しさせていただいてはいましたが、やはり末端であるお客様の声というものが響かなかったりとか、うちが良かれと思ってやっていることが実はお客様にはあまり喜ばれていなかったりとか、そういうところでジレンマを感じることが多かったんです。そんなとき社員で「エフテックとは何が売りなのか?看板は何なのか?」ということを、立ち返って考えたんですね。そこで結論として出たのが「カード事業を核に進めてきた当社なので、やはりカードで勝負したい」という思いだったんです。決して今までお客様任せにしていたわけではありませんが、ドリームビンゴは私たちがお店様に対して「こんな商品がありますよ」と自分たちからアプローチできる。我々が良いと思ったものを、お客様のところに持って行けるんです。BtoCとまではいかないかもしれませんが、我々が自分たちから売り込めるような、そんな商品が欲しいと思ったのが大きな動機となりました。
ドリームビンゴの概要を教えてください。
ドリームビンゴは、一般的なポイントカードの機能に加え、さらにビンゴ機能を搭載したカードになっています。通常のポイントを貯める楽しさと同時に、ビンゴ機能がつくことによりゲーム性も楽しめるのが一番の特長となっています。ビンゴマークが揃ったら当選金額が当たるので、最終的に通常のポイントカードとして貯めた金額とビンゴで当選した金額が加算され、プリペイド機能として使用していただくことができます。通常のポイントカードですと、使った金額によってポイントが貯まっていくだけなんですが、ドリームビンゴですと、「もしかしたらそれに加えて5000円当たるかもしれない、10000円当たるかもしれない」というワクワクドキドキ感とともにポイントが貯められますし、通常のポイントが貯まっていく様子、ビンゴが揃っていく様子が絵面として見えるわけですから、「あともう少しで満点になるな」「あともう少しでビンゴが揃うな」と、お客様の購買意欲をそそるのではないかと考えています。
お客様へのポイント還元方法を教えてください。
お客様への還元率は、お店様の方で設定できるようになっているんですよ。例えば「空くじなし」という設定で全員に500円を還元することもできますし、ギャンブル性を高くして「1等20000円」とすることもできます。その還元金額も設定できますから、お店様への負担は少ないかと考えます。購入金額だけじゃなく、来店ポイントでも対応できますから、例えば10回来店したら満点になるように設定したり、ということもできますよ。例えば、飲食店さんだったら購入金額によるポイントで設定してもらって、携帯電話のショップなんかだと来店ポイントで設定していただくのをお勧めしています。購入金額がある程度一定になっているお店様でしたら、来店ポイントにしていただいても良いかなと思います。何曜日はポイント2倍とか、紹介者で2倍とか、そういったこともできますしね。
使うお店によって、カードデザインは好きなようにカスタマイズできるのですか?
もちろん、表面は自由にデザインができますので、お店のロゴを入れたりご自由にしていただくことが可能です。中のポイント印刷についても、ハートにしたり星にしたりというだけではなく、お店のロゴにしていただくことも可能ですよ。お好きなデザインにカスタマイズできるようにしています。あとは一般会員、プレミアム会員、VIP会員など、同じお店で数パターンのカードを作ることも可能です。例えば、一般会員の方の当選金額は低くしてハズレなしに、VIP会員の方の当選金額は高くしてギャンブル性を高くしたりとか、お客様のランクによって当選金額を変えることができます。また、カードのデザインを変えることによってお客様の差別化もできますので、お店の方でも「この色を持っている方はVIP会員様だな」ということが一目で分かることから、お客様への対応にうまく反映することができるかと思います。
ドリームビンゴの導入事例を教えてください。
現在ドリームビンゴを導入されている業種は、実に多種多様です。個人経営の飲食店はもちろん、大手餃子専門チェーン店さんも導入されています。他には携帯電話のショップ、ガソリンスタンドなど、さまざまな業種のお店が導入されています。
導入することのメリット、お店へのフィードバックは?
大手餃子専門チェーン店の事例を挙げますと、第一に顧客情報を得ることができたとおっしゃっています。他には、お客様とのコミュニケーションが図りやすくなったこともよく耳にします。一般的なポイントカードですと、新規加入のご案内も、実際にレジで加算する場合も、どうしても機械的なやりとりになりがちですが、ドリームビンゴカードですと「もしかしたら5000円とか10000円が当選するかもしれません」と告知することによってお客様から興味を持ってもらえたり、レジにてポイント加算するときにもビンゴの揃い具合によってお客様と会話が生まれたり。ドリームビンゴがコミュニケーションのきっかけとなり、固定客、リピート客の獲得へと繋がっていると聞いています。スタッフとお客様の話す機会が増え、お客様とのコミュニケーションが密になった、お店の雰囲気が良くなったという事例もいくつか聞いています。
通常のポイントカードを使っていたお店がドリームビンゴに変えた場合、どのような変化が生まれると思いますか?
現在は個人情報を書くのが嫌だというお客様が非常に多いかと思います。申し込みをするときに個人情報を書いていただくのが一番ベストだとは思うんですが、なかなか壁があると思うんですよね。例えば運用方法としてのひとつの例ですが、まずはお客様にカードをお渡しして、とりあえずはポイントを貯めていただく。満点になってプリペイド機能として使用できるようになった時点で、「ご使用していただくには会員申込書へのご記入が必要です」と書いていただくという方法を取られているところが多いです。これだとお客様から情報が得やすいし、お客様の方でも「ビンゴも当たったことだし、だったらしょうがないな」とご納得いただけるんですよ。今までだとどうしても最初に聞くしかなかったんですよね。従来のポイントカードですと好きな時に使えたりして、なかなか個人情報を聞くキッカケがなかったんです。そういう意味で、このドリームビンゴカードのビンゴ機能が、顧客情報を得るひとつのキッカケになるんじゃないかなと思っています。
還元率は各お店で設定できるとのことですが、実際にどういう設定をされているお店が多いのですか?
当選本数が少ない代わりに当選金額が大きい「インパクト型」、ほどほどの当選本数である程度の当選金額に設定する「バランス型」、当選金額は小さいがなるべく多くの人に還元する「当選本数量産型」と、いろんなパターンで決めることが可能です。お店様の考え方次第ですので設定方法はまちまちですが、お客様への還元率を売上のパーセンテージで決められるので、いずれの設定にされてもお店様への負担は小さいかと思いますし、強いては経費削減にも繋がってくるのではないかと思います。また、季節や時期によってイベントを打たれるお店様も多いと思いますが、お客様を呼び込みたい時期によって「この時期は3パーセントで行こう」とか「5パーセントにしよう」とか、お店の経営方針によって還元率が変えられるのも強みです。また、飲食店様ですと、ランチ時とディナー時の使い分けがしたいと考えるお店様も多いかと思います。そんなお店様ですと、来店ポイント形式にすればランチ時とディナー時でポイント加算率を変えることができます。例えば、ランチ時は1ポイント、ディナー時には2ポイントとするとかね。昼と夜で差別化したいというお店様にも対応できるようにしています。
会員の個人情報はどのように管理するのですか?
番号ですべて個人情報を管理しています。オプションの顧客管理ソフトで「ベストカスタマー」というものがあるんですが、レジに連動することもできますし他のPCに繋いでいただいても結構なんですが、番号ですべてお客様の来店率や金額などが管理できますので、どのお客様が1ヶ月に何回来て、とか、1回に平均いくら使っていただいて、どちらの地域からお越しいただいているのかということが把握できるようになっています。
ベストカスタマーの有効的な使い方は?
レジと連動すればリアルタイムで顧客情報が見ることができますし、別のパソコンに連動して、顧客の来店率や一回に使う金額などを把握することもできます。DMをお送りする際も、従来のように無作為に送るのではなく、常連のお客様にちょっとプレミアム感のあるものをお送りしたりとか、ピンポイントにお店の情報を伝えたい人に伝えられるというメリットがあります。無作為に送るよりも経費の削減にも繋がりますしね。
どんなお店にドリームビンゴカードを使って欲しいとお考えですか?
業種は多種多様、カフェでも大手のチェーン店でもケーキ屋さんでも、フード業種にはどんなところでも対応できるシステムです。東海地区であれば、どんなところでも資料もお届けできるし、ご説明にも伺えます。まずは気軽に声をかけてくだされば嬉しいですね。いかに同じお客様に何度もお店に足を運んでもらえるか、いかにお店のファンを作っていくか、いかにリピートしていただくかというところで大きな効力を発揮する画期的なポイントカードだと思います。東海地区初の本格上陸なので、この機会にぜひ導入の検討をされてみてはいかがでしょうか。
企業データ
株式会社 エフテックコーポレーション
本社所在地 : 愛知県名古屋市西区枇杷島3-27-24
社員数 :23名(2010年7月現在)
資本金 : 3000万円
URL : http://www.ftech-c.co.jp/