名古屋市都市景観条例を改正(平成23年6月1日)し、まちの中で大切に使われてきた、身近な歴史ある建造物を地域の資産として「登録」または「認定」する新たな制度をすすめている。そんな中、この度、住吉町二丁目・創業100年の料亭蔦茂が第100号登録され、地域に残る歴史的建造物を多くの人に知ってもらい、それらを大切にしていく気運の醸成につなげ、歴史的建造物の保存・活用を推進していく。蔦茂は現在地で大正2年創業、昭和20年の戦災で建物は全て消失したが、庭・池の石、清州越えからといわれる3本の井戸が残りった。戦後、いち早く現存する黒塀本館を昭和21年に市内で最初の旅館として開業。昭和27年岩城誠一郎氏設計の玄関ビル内に当時初めて和風料理屋を作るユニークさで話題、そして、本格数寄屋造りの別館、昭和33年には息子・岩城誠作氏と共に屋上にゴルフ練習場を併設・ユニークな宴会場ビルなどが名古屋の粋を守り料亭座敷として現在も活躍している。また、地下10Mから汲みあげる豊かな井水は池の鯉、生け花、調理の下ごしらえに活用、400年の歴史を感じさせるとともに、かっての紫川の源流のひとつと言われている。 お問い合わせ:なごや歴まちびと事務局長:有限会社 野口良一設計事務所 野口和樹氏〒460-0012 名古屋市中区千代田3-18-16 mobile:090-2688-7260E-mail:k-noguchi@noguchi-sekkei.co.jpなごや歴まちネット:http://www.nagoya-rekimachinet.jp/名古屋市住宅都市局都市計画部 歴史まちづくり推進室 調査企画係長 永原誠氏TEL:052-972-2779 E-mail:m.nagahara.00@city.nagoya.lg.jp