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昔なつかしの味「明宝ハム」つくり始めて半世紀!永く愛される特産品に迫る

東海エリアのみならず関西エリアでも多くのファンを持つ「明宝ハム」。B級グルメや特産品など、日本中で町おこしが盛んに行われている昨今。一過性でなく、永く愛される商品づくりに隠された真の地域振興とは何か、明宝特産物加工株式会社 代表取締役「髙田 徹」氏が語る。


 

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明宝ハムの歴史について



明宝ハムは昭和28年に農山村の食生活改善と村の振興が目的でつくられたんです。でも昔はハムと言えば、贅沢品。小さく貧しい明方村でハムを買う人は少なく大赤字だったようです。転機となったのは昭和55年、NHKの「明るい農村」という番組。これが全国で放送されたのを機に明方ハムという名前が一気に広まったんです。売り場には早朝から長い列ができ、売り切れてしまいなかなか手に入らない「幻のハム」とも言われるほどでした。明方ハムの生産は村おこしの大事な特産品として成長し続ける一方で、当時の郡上農協が従業員確保を理由に工場を八幡に移す計画が持ち上がったんです。でも、それでは本当の意味での地域振興にはならないと、村主導で商工会、森林組合、自治会などが出資し、村民総参加による第3セクターによるハム製造販売会社「明方特産物加工株式会社』がつくられました。その後「明方の宝」という願いを託した「明宝ハム」という名に改名したのです。

 

社長が考える真の地域振興とは



単に良いものをつくって売り出そうというだけでは上手くいかないでしょうね。最初は村おこしを目的に共同体でやっていても、しばらくすると利益に走り一部の人だけが潤うようになる場合が多いですから。明宝で言えば、皆が潤うために、皆で協力するという考えが根っこにあるんです。それは、雇用も含めて若者に都会からUターンしてもらおうと当社だけでなく、スキー場をつくったり地域全体での取り組みが大切。

明宝では秋祭りや音楽祭などイベントも多いですが、実行委員会はあるものの、誰かが仕切って行っている感じじゃないんですよ。例えば、イベントが終了しブースを撤収しますよね。うちのブースの片付けが終了しても、誰も帰らない。何故かと言えば、隣のブースの片付けを手伝うからです。そうやって、全員で撤収作業をすると驚くほどアッという間に片付く。明宝は人口約2000人の小さな地域ですから、そういった協力する体制や家族付き合いが根付いていて、他にはないチームワークがあるんです。だからこそ、明宝ハムのような特産品ができたとも思いますね。皆、明宝のことが好きなんです。

素材へのこだわり・特徴haccp.jpg


明宝ハムは豚のもも肉だけを使用しています。冷凍の肉を使うと豚の臭みがでてしまうので、国内産の生肉を使っているんです。美味しさの秘密は、肉の解体作業にあるでしょう。もも肉には細かい筋が多く、それを一本一本手作業で取り除きます。この作業は非常に手間のかかる作業ですが、これをするかしないかでは格段にハムの出来が違いますから。また添加物に関しても、保存料・着色料・酸化防止剤・増量剤は一切使用していませんから、肉本来の旨味が味わえ、安心して食べて頂けるハムです。

社長が思う、明宝ハムの一番美味しい食べ方とは?



焼いても、揚げても美味しいですが、やっぱり生で食べるのが一番!他社製品との違いを一番、感じてもらえると思います。

「明宝ハム」と言えば、東海エリアでは知らない人はいないほど確立したブランドとなっています。

ブランドを確立していく上でのポイント、また考え方は?



これが当てはまるかどうかは分かりませんが、明宝ハムの場合は「地産地消」ではなく、「地産多消」という考えなんです。お客様が明宝へ来て頂けるのはもちろん嬉しいですし、沢山の方に足を運んで頂けるイベントも開催していますが、そこにこだわる必要はないと思っています。中には明宝に来れない方もいて、むしろそのほうが多い。明宝にきてもらうことが重要ではなく、明宝ファンを多くつくることが大切だと思っています。ブランドというのは企業がつくるものではなく、お客様=ファンの方がいて初めてつくられるものだという考えです。

今後の展開は?

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明宝ハムは東海エリア、関西でも多くの方に認知される商品になっています。普通なら東京へ、となるんでしょうが現段階ではこれ以上、販路を広げようとは思っていません。設備投資などのコスト、品質の面でも現状がちょうど良いと考えています。

現状は販路を拡大するよりも、食品の安全性を高め、消費者であるお客様や取扱店の皆様にさらなる信頼を得るべく「ISO 22000:2005<食品安全マネジメントシステム>」の取得に取り組んでいます。



また、明宝の特産品を多くの方に知って頂けるような取り組みにも協力していきたいと思っています。明宝には「明宝レディース」「めいほう鶏ちゃん」などもありますから、そういった商品も育てていきたい。

 

企業データ

明宝特産物加工株式会社

本社・工場所在地 岐阜県郡上明宝気良47-3

社員数 79名

資本金 3000万円

URL: http://www.meihoham.co.jp/

 

 

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